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塩野 加織

塩野 加織(しおの かおり)

プロフィール

専門分野は日本の近現代文学です。井伏鱒二作品の研究から出発して、これまでに、戦時下の文学と日本語政策の関わりや、GHQ占領下の検閲出版制度、日本語のかなづかいやルビといった表記と文学表現の関わりについても研究してきました。近年では、翻訳研究にも関心を持っています。文学作品をとりまく文化的背景はもちろんのこと、社会的?経済的背景を踏まえながら、ことばの様々な働きを明らかにしたいと考えています。

主な著書?論文

  • 「ユネスコによる日本文学代表作品翻訳計画――その成果と課題」(坪井秀人?瀧井一博?白石恵理?小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』臨川書店、2020年3月)
  • 「音を聴くこと、音を書くこと――井伏鱒二「「槌ツァ」と「九郎治ツァン」は喧嘩をして私は用語について煩悶すること」論」(『日本文学』68巻11号、2019年11月)
  • 「雑誌『ジャパン?クォータリー』にみる日本文学の「輸出」――「遙拝隊長」および「陰翳礼讃」の英訳をめぐって」(坪井秀人編『戦後日本を読みかえる第1巻 敗戦と占領』臨川書店、2018年6月)
  • 「ローマ字化勧告をめぐる「誤解」――石黒修の検閲事例から」(鈴木登美?十重田裕一?堀ひかり?宗像和重編『検閲?メディア?文学――江戸から明治まで』新曜社、2012年3月)
  • 「翻訳からの出発、あるいは翻訳への出発――井伏鱒二訳『父の罪』論」(『日本近代文学』85集、2011年11月)
  • 「活字が刻む記憶――〈戦後初〉の表記制度改革と文学者」(早稲田大学国際日本文学?文化研究所編『記憶の痕跡』、2011年9月)
  • 「問われ続ける「日常」の地平――井伏鱒二「花の町」論」(『日本文学』59巻9号、2010年9月)

担当科目 (シラバスを参照してください)

  • 全学共通科目
  • 沙巴体育投注_沙巴体育官网-在线app下载中世文学関係科目など
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

卒業論文は、もちろん自分ひとりで書くものですが、執筆までの準備のプロセスには様々な人が関わっても良いと考えます。このゼミでは、学生同士がお互いのテーマや研究対象を知り、相互に意見を交わすことを積み重ねながら、2年間かけて卒業論文を準備していきます。また、3年生と4年生が相互に学び合い気軽に交流できるように、小グループに分かれて活動するワークショップの時間も設けています。研究テーマは様々で、明治期から現代に至るまでの小説?詩?童話のほか、映像作品や舞台脚本を扱う学生もいます。
ゼミの良さは、自分ひとりでは気づかなかった様々な見方や考え方に触れられることです。時にはあっと驚くような面白い視点に出会うことも少なくありません。こうしたライブ感のある知的刺激を体験できるのはゼミという空間ならではだと思いますので、その面白さを共有できたらと思っています。読んだり書いたりはもちろんのこと、自分の考えを話したり、他の人の意見を聴いたりする機会を大切にしながら卒業論文を育てていきましょう。