コミュニケーション文化学科

さまざまな活動

さまざまな活動

コミ文×ファーストリテイリング 学びのコラボプロジェクトを実施

コミ文×ファーストリテイリング 学びのコラボプロジェクトを実施

 2020年7月、興津妙子准教授の「卒研ゼミ」と田中東子教授の「ジェンダー文化論」では、UNIQLOやGUを展開する株式会社ファーストリテイリング ビジネス?社会課題解決連動チームとのコラボレーションにより、課題提起?解決型のプロジェクトを行いました。

 このプロジェクトでは、「服」という身近なものを例に、私たち一人ひとりが抱いているさまざまなステレオタイプ(決まりきったものの見方)に気づき、そこから抜け出すことで、誰もが自分自身のありたい未来を描ける世界を共創することを目指しています。「女性は〇〇であるべき」「女子大生は〇〇に決まっている」といった、社会からのステレオタイプ的な見方と役割規範に戸惑う学生たちの声が、このコラボプロジェクトの誕生につながりました。

 学びの第一段階として「服を通じて、ジェンダーステレオタイプを知る」、第二段階として「自分たちのジェンダーステレオタイプを考える」を実施し、学生たちはすべての人がその人らしく生きられる社会のあり方について考えました。

ゼミ合宿について

 「ゼミ合宿」はコミュニケーション文化学科の必修授業です。卒業研究ゼミの3年生に割り振られており、正式には「コミュニケーション文化特殊研究」といいます。夏休みにゼミの仲間と大学を出て学び、それが単位になる――コミュニケーション文化学科らしい学び方といえるでしょう。

合宿の方法には、大きく二つの流れがあるようです。「集中勉強型」と「社会見学型」です。前者は「高原や海辺の施設で、ゼミ生が発表し討議する。夜は満天の星空の下、キャンプ?ファイアー」といったイメージ。後者は「学生が希望する場所や施設を訪れ、見聞を深める」タイプで、海外へ赴く「ゼミ合宿」もこれに入るでしょう。

 五十嵐ゼミの「ゼミ合宿」では、担当教員が311東日本大震災でのメディアの働きを研究テーマの一つとしていることもあって、福島県会津若松市や宮城県石巻市に足を運び、被災した方々を訪ねてきました。2泊3日、朝から晩まで動き回る「社会見学型」です。表面的には復興が進んだように見える被災地も、一皮めくればまだまだ深い傷跡が現れる。まして、被災した人々の心は――。こうしたものを「見分ける眼」を学生達に授けてくれるのが、現場に足を運び、人々の声に耳を傾ける「ゼミ合宿」なのです。

 むろん、おいしい地魚を堪能し、地元の人たちと語り合うのも大切な復興への貢献です。いや、若い学生たちが訪れてくれるだけで街が華やぐ――地元の方はそう言ってくださる。暑さのなか、頑張って動き回った学生たちの努力が報われるときです。

 

五十嵐ゼミ

「仮設住宅」6年半の仮設住宅暮らし。高齢者が多いだけに、新しい家を建てるのも容易ではない。「耳を傾ける」ことも学生の学びである=2017年8月、石巻市?三反走仮設住宅で
ゼミ合宿

「石巻日日新聞」被災直後の「手書き新聞」で世界に知られた石巻日日新聞で、編集長のお話を伺う=2016年8月、石巻市で
留学先のマレー州立大学で

「大川小学校」多くの児童?教員が命を落とした大川小学校跡で、遺族のお話を伺う。なぜ、迅速に動けなかったのか。学びを伝えたい=2016年8月、石巻市で
外国語プレゼンテーション発表会

「女川」被災地で災害対応の研修を受けるフィリピンの地方公務員と交流=2016年8月、宮城県女川町で
卒業式

「街歩き」タブレットを持って街歩き。画面では、いまの街の様子に311当日の津波の高さが重なって見える。「水」の恐ろしさを追体験する=2017年8月、石巻市で
卒業式

「仮設食堂」仮設の食堂街で二次会。地元の若者、復興支援で都会から移り住んだ人たちも話の輪に加わる=2017年8月、石巻市「橋通りCOMMON」で
卒業式

「仮設のカボチャ」仮設住宅の集会場でかぼちゃの煮つけをごちそうになる。「うまいっ!」=2017年8月、石巻市?三反走仮設住宅で
卒業式

「ほや」名産のほやの干物をたべてみる。「未知との遭遇」「異文化との出会い」=2017年8月、石巻市で

国際交流について

カリフォルニア大学リバーサイド校での留学体験記

カリフォルニア大学リバーサイド校での留学体験記

 日本と異なる文化に触れ、自分の視野を広げたいという思いから、カリフォルニア大学リバーサイド校への長期留学プログラムに参加しました。(2017年3月~12月) リバーサイドはのんびりとした雰囲気で治安が良く、ロサンゼルスにも比較的近い街です。そのため、平日はしっかり勉強し、休日は外に出かけてリフレッシュする、という生活サイクルが自然とできあがりました。私たちが所属するエクステンション?センターに通っている学生の国籍は様々で、一緒に英語を学んでいる仲間として、常に良い刺激を受けました。これまで知ることのなかった文化や価値観を知り、様々な国に興味を持つようになったことは、私の異文化理解に大きく役立っています。
 また、ホームステイも、留学先について知る上で非常に良い経験となりました。ホストファミリーとたくさん話をすることで、英語力が身に付き、同時にアメリカの文化や政治について知ることができ、新鮮で楽しい日々でした。
 留学を終えて、留学前にはなかった行動力が身につき、新しいことに挑戦しようとするチャレンジ精神がうまれました。留学に行って終わりではなく、これから先もこの経験を生かし成長し続けたいと思います。

(コミュニケーション文化学科3年 根本夏奈)

国立台湾大学での留学生活

国立台湾大学での留学生活国立台湾大学での留学生活

 2018年2月から国立台湾大学の文学院語文センターに留学しています。
 授業は全て中国語で行われています。初めは先生が言っていることも理解するのが大変でしたが、1カ月程経つと授業内容も自然と理解でき、クラスメイトとも中国語で会話ができるようになりました。
 語文センターには台湾人の学生はいませんが、世界各国から様々な年代の方が中国語を学びに来ています。そのため、台湾の文化だけではなく、様々な国との文化の違いなどを知ることができ、とても楽しく過ごしています。
 先日は、課外活動として、台北市内の高校を訪問し、現地の高校生に日本の文化などを教える機会もありました。授業など大学内では正確に話すことができるのに、現地の方と話すと焦ってしまうのか、単語や文法も忘れてしまい、まだまだだと痛感させられます。
 ただ、このような経験が、会話能力のみならず、異文化コミュニケーション能力も伸ばしてくれるのだと思います。留学を通して、私は積極性がとても大切だと改めて感じました。これからもチャンスがあれば積極的に取り組んでいきたいです。

(コミュニケーション文化学科 3年 大木遥佳)

学生による国際協力活動(学内ボランティアサークル シャンティ?フール)

学生による国際交流活動1

 私たちは、コミ文の学生が中心となって発足したボランティアサークルで、難民やバングラデシュの女性たちへの支援を行っています。難民支援に関しては、認定NPO法人難民支援協会(JAR)が難民の方々と共に作成した料理のレシピ本「海を渡った故郷の味(Flavours Without Borders)」を基に、難民の方々の祖国の味を学生食堂のメニューに導入する「Meal for Refugee(M4R)」を学内のコタカフェで定期的に実施しています。メニューの決定から難民問題に関する学びの共有などを経て、食を通じて難民を「知る」「支える」活動に、学生自らが主体性を持って取り組んでいます。売上の一部は、寄付金として、難民支援協会を通じ日本に逃れてきた難民の方々の支援活動に充てられています。

学生による国際交流活動2

 また、文化祭では毎年、様々な理由から生活が困難な状況にあるバングラデシュの女性たちが作ったボールペンの販売や写真の展示を行い、売上を女性たちの自立支援に役立てています。買いに来てくださる方々は国際協力に関心のある方も多く、私たちの話を熱心に聞いてくださっていて、毎年私たちも多くのことを学ばせていただいています。
 学生の私たちでも誰かの役に立っている、このことが私たちの活動の原動力になっています。

大妻学院創設110周年記念事業「いとまきプロジェクト」

いとまきプロジェクト

 コミュニケーション文化学科では、大妻学院創立110周年記念事業として、「いとまきプロジェクト」を実施しています。校章のモチーフとされている「いとまき」と、「コミ文らしさ」を組み合わせ、コットンから私たちの生活と世界の結びつきについて学び、発信するプロジェクトです。
 学生実行委員を中心に、コットンについてゲストを招いた講演会や映画上映会を企画?運営し、国際認証を得ているフェアトレード?オーガニック?コットンを使用したトートバッグのデザイン?制作?販売を行います。また、バッグの売上金は発展途上国の課題解決に取り組む期間への寄付を予定しています。今後の講演会と映画上映会のお知らせや、活動記録、活動を通じた学びをSNSやホームページにて発信していきますので、是非チェックしてみてください。

いとまきプロジェクト学生実行委員会 委員長 福本小雪
(コミュニケーション文化学科3年)