英語英文学科

江連 和章

江連 和章 (えづれ かずあき)

プロフィール

江連 和章私の専門は、言語学の一分野である、英語学研究です。特に、英語の意味や語用(使用法)の領域に深く関心を寄せ、ここ最近は「(動詞や文によって)言語化されるデキゴト(事象)」はどのように構造化されるのか、また、実際にそれはどのように使用されるのか等について研究を重ねています。

英語という個別言語を、それだけに焦点を当てるのではなく、「人間のみが有する言語(「人間言語」)とはどのようなものか」というより広範な視点、文脈から、究明することが大切だと考えます。英語が私たちに示してくれる豊かな意味や文法、用法の世界の中でも、どの側面が人間言語共有の財産であり、どの側面が英語そのものの個性、つまり「英語らしさ」なのかについて明らかにすることを目標とします。

主な著書?論文

  • 「日英語の事象無効化―因果連鎖構造からの分析に向けて―」、Sophia Linguistica Working Papers in Linguistics 61(2013)、Sophia University、2014年.
  • 「言語と文化の関係性に向けて:日英語の機能類型論的考察」、『神奈川県立国際言語文化アカデミア紀要』創刊号、2012年.
  • 「事象タイプ推移:駆動要素からの再考」、『英語青年』第153巻第11号、研究社、2008年.
  • 「アスペクト性項構造連結理論にむけての基礎研究」、『神奈川県立外語短期大学紀要 総合篇』第30号、2007年.
  • “Toward the Proper Characterization of Aspectual Shifts”, Empirical and Theoretical Investigations into Language: A Festschrift for Masaru Kajita、Kaitakusha、2003年.

担当科目

  • 英語学入門1、2
  • 英語学(意味?語用)
  • セミナーⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
  • 卒業論文
  • 英文法(基礎)1、2
  • 英文法(発展)1、2
  • 英文講読(基礎)1、2
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

このゼミでは英語の意味と語用の世界に踏み込み、英語の形(音声、表現、文法)と意味のつながり、そして具体的場面での使用法に焦点をあてた学習と研究を行います。特に、英語の「発想(志向性)」という全体的視点から様々な事例を検証、分析することを意識し、日本語との比較も交えながら、「英語らしさ」とも呼べる英語の特異性(個性)について理解と考察を深めていきます。

具体的には、英語の意味論や語用論について学習を進めながら、学生それぞれの関心に応じたテーマを設定し、小説や映画、翻訳、新聞、広告等を題材に各自調査、研究を進めてもらいます。英語の「発想」という視点からの研究を主眼としますが、さらには、英語圏の文化や社会との関係も視野に入れると、考察の幅と深みが増すことでしょう。授業内での発表と全体での意見交換を重ねながら、学習と研究の集大成である卒業論文へと発展させます。

学生から

江連ゼミ写真江連先生のゼミでは意味論、語用論の2つについて深く研究します。学生が自分の興味のあるテーマの文献を調べます。調べた文献を学生同士で発表して意見交換をしています。学年関係なく意見や質問を言い合えるゼミです。今まで知らなかった英語の仕組みを深く学ぶことができるのがこのゼミの特徴です。興味のある文献を調べているので、卒業論文のテーマの決定にもつながり意欲的に卒業論文に取り組めると思います。

過去の卒論タイトル

  • メタファー、メトニミー
  • 否定表現
  • 婉曲語法
  • ユーモア
  • スラング
  • スウェアリング表現