コミュニケーション文化学科

戸田山 祐

戸田山 祐 (とだやま たすく)

プロフィール

私の専門はアメリカ合衆国とメキシコの歴史です。とくに、両国のあいだを移動する移民や、メキシコ系アメリカ人の歴史を研究しています。また、最近では移民政策をめぐる合衆国内の政治の歴史的展開と現状にも関心があります。いま、この世界で起きていることの経緯と背景を、歴史学の手法をもちいて読み解き、明らかにしようというのが、私の研究の基本的なスタンスとなります。

連絡先:

todayama【アットマーク】otsuma.ac.jp

主な著書?論文

 

  • 『ブラセロ?プログラムをめぐる米墨関係 – 北アメリカのゲストワーカー政策史』彩流社、2018年。
  • 「南北アメリカ関係史とエスニック?ヒストリー – ヒスパニック/ラティーノの歴史」町田哲司編著『歴史で読むアメリカ』大阪教育図書、2022年、99-109頁。
  • 「メキシコ人移民を拒むメキシコ系アメリカ人 – 戦後期米国の「反移民リベラリズム」」『大原社会問題研究所雑誌』762号、2022年4月、39-53頁。
  • 「メキシコ系アメリカ人の政治参加とテキサス民主党 – 1950年代中葉の州知事予備選挙を中心に」『コミュニケーション文化論集』20号、2022年3月、27-42頁。
  • 「地域レヴェルでのメキシコ系住民政策 – 1950年代カリフォルニアの事例を中心に」『社会科学』第49巻第1号、2019年5月、71-95頁。
  • 「非合法移民問題をめぐる戦後期の米墨関係 – 国境の管理と移民労働者導入のせめぎ合い」『歴史学研究』第971号、2018年6月、48-56頁。
  • 「ブラセロ?プログラムの終焉と米国型ゲストワーカー政策の成立 ? 1950年代から60年代中葉の短期移民労働者導入をめぐる政治」『アメリカ史評論』第35号、2018年、26-45頁。
  • 「雇用主罰則と合法化措置 – 1940年代後半から50年代前半のメキシコ人非合法移民問題をめぐる政治過程」『同志社アメリカ研究』第53号、2017年、21-37頁。
  • 「戦後期ブラセロ?プログラムの確立 ? 1950年代前半のテキサスへのメキシコ人短期移民労働者導入を中心に」『社会科学』第46巻第1号、2016年5月、33-64頁。
  • “Transnational Labor Activism against Migrant Labor: The Post-WWII U.S.-Mexican Labor Alliance for Border Control,” Japanese Journal of American Studies, no. 23, 2012, pp.163-183.

担当科目

  • 地域と文化
  • 現代国際地域事情
  • 社会?政策コミュニケーションI、II
  • 異文化コミュニケーション論
  • 1年次ゼミ
  • 2年次ゼミ
  • 卒研ゼミI、II
  • コミュニケーション文化特殊研究
  • コミュニケーション英語B
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

このゼミでは「アメリカ史/アメリカ地域研究」と「移民研究」について学びます。アメリカ合衆国だけではなく、カナダ、カリブ海諸島、ラテンアメリカといった、南北アメリカのさまざまな国や地域の歴史?政治?経済?文化に関心がある方も大歓迎です。「移民研究」では、アメリカに限らず、日本を含めた世界各地で、国境を越えて移動する人々の歴史と現状を考えます。

本ゼミでは、文献の講読と各自の研究テーマの報告を通じて、皆さんがみずからの意見を伝え、他者の考えを理解する能力を高めることを目指します。世界でいま起きていることについて、その背景を含めてもっと知りたいという熱意を持った方、このゼミでともに勉強しませんか。

過去の卒論タイトル

  • 「移民国としてのドイツ*」
  • 「アメリカの移民問題」
  • 「外国人労働者の就労?就学の現状と課題」
  • 「コーヒー産業とラテンアメリカの農民達」
  • 「日本とアメリカ合衆国の高等学校における校則の違い」
  • 「なぜ移民はアメリカを選ぶのか – シカゴ在住者のインタビューを中心に」
  • 「サステナビリティ概念の成立 – 環境と労働の両面に注目して」

*前勤務校での指導論文。