村里 好俊 (ムラサト ヨシトシ)
プロフィール
16世紀17世紀のイギリスの文学?文化に興味があります。私の興味の中心は、サー?フィリップ?シドニーの文学です。シドニーはシェイクスピアよりちょうど10歳年長の宮廷人、かつ詩人?批評家?物語作家です。この時代、イギリス?ルネサンス期は、凡そ1000年に及ぶイギリス文学の中でも、その最盛期と言われ、シェイクスピアを中心に文芸が栄えました。この時代に輩出した様々な詩人?劇作家たちの作品を実際に原文で読み比べ、その素晴らしさを味わえるようになりましょう。とりわけ、シドニーの英語は難解ですが、私の日本語訳を参考にして、作品を読み、興味を持ってくれたら、嬉しいです。
主な著書?論文
《著書》
- 『イギリス文学?文化の散歩道』、開文社、2019年
《共著書》
- 「ペトラルカの誘惑、ペトラルカへの叛旗――イギリス?ルネサンス恋愛詩の変容」、一七世紀英文学会編、『一七世紀英文学を歴史的に読む』、金星堂、2015年、pp. 1-26.
- 「フォースターで読むシドニーの『アーケイディア』」、筒井均、玉井編、『フォースター文学の諸相――小説と小説論』、英宝社、2012年、pp. 189-232.
- 「スペンサーとシドニーのエレジー――〈悲嘆〉から〈慰謝〉へ」、日本スペンサー協会編、『詩人の詩人 スペンサー』、九州大学出版会、2006年、pp.261-278.
《翻訳書》
- 『ニュー?アーケイディア第一巻』、大阪教育図書、1989年
- 『ニュー?アーケイディア第二巻』、大阪教育図書、1997年
《共訳書》
- 『イギリス?ルネサンス恋愛詩集』、大阪教育図書、2006年
- 『新訳シェイクスピア詩集』、大阪教育図書、2011年
- 『シドニーの詩集?詩論?牧歌劇』、大阪教育図書、2016年
- 『トマス?グラバーの生涯――大英帝国の周縁にて』、岩波書店、2016年
担当科目
- 英文学入門1, 2
- 基礎セミナー1, 2
- 英文講読(基礎) 1, 2
- 英文学(特論)
- セミナー 1, 2, 3, 4
ゼミの紹介
教員から
数多くの詩人?劇作家の作品を味読することは、本当の英語力を鍛え身に付けるうえで非常に有益です。講義?演習?セミナー等では、主としてシェイクスピアの人生?時代社会政治歴史的背景そして諸作品を扱いますが、翻訳や注解を参照し、映画等を鑑賞して、シェイクスピアの諸作品を実際に精読し、理解できるようになることを目指しましょう。そこから、シドニーやスペンサー、ジョン?ダン、ミルトン等の詩にも関心を持ってくれるゼミ生が育つことを願っています。